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暑い夏、エアコンの冷房設定温度は何度にしていますか?「28℃が推奨と聞くけど本当に快適?」「温度を下げたら電気代が心配…」など、悩んだ経験はありませんか。実はエアコンの設定温度ひとつで、体感の快適さも電気代も大きく変わります。
本記事では、冷房の設定温度の目安と快適性、温度ごとの消費電力や電気代の違い、さらには子どもや高齢者がいる場合の最適温度まで、幅広く解説します。日常生活に寄り添ったカジュアルな視点で、節電と健康を両立するエアコン活用術や、よくある誤解への回答、実際のエピソードも交えています。今年の夏を快適かつおトクに乗り切るためのヒントにしてみてください。
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ページコンテンツ
- 1 冷房の設定温度の目安は28℃?快適に感じる温度とは
- 2 設定温度でこんなに違う!消費電力と電気代の関係
- 3 電気代節約のカギは湿度と風量にもあり
- 4 室温と設定温度は別物?センサーの仕組みと誤差に注意
- 5 節電と健康を両立!上手なエアコン温度設定のコツ
- 6 フィルター掃除を定期的に!
- 7 扇風機・サーキュレーター併用で体感温度アップ
- 8 直射日光を遮って室温上昇を防ぐ
- 9 設定温度は下げすぎない&冷やしすぎに注意
- 10 短時間の外出ならエアコンはつけっぱなし
- 11 古いエアコンは買い替えも検討
- 12 シーン別:冷房の最適温度と使い方
- 13 就寝時:寝苦しさを解消する適温とは
- 14 在宅ワーク・日中のリビング:集中できる温度設定
- 15 外出から帰宅直後:効率的に涼むには
- 16 子どもがいる場合:幼児・乳児に適した温度管理
- 17 高齢者がいる場合:暑さに鈍感な人への温度設定
- 18 冷房設定に関するよくある誤解Q&A
- 19 冷房運転と除湿運転、どちらがいいの?
- 20 エアコンの設定温度と風量、優先すべきはどっち?
- 21 「弱冷房」の方が省エネになる?
- 22 まとめ:あなたに合った適温で賢く夏を乗り切ろう
冷房の設定温度の目安は28℃?快適に感じる温度とは

エアコン冷房の設定温度として、よく「28℃」という数字を耳にします。これは環境省が推奨する夏の室内温度の目安で、冷房時は室温28℃を目標にしようというものです。ただしポイントは、この28℃はエアコンのリモコン設定温度そのものではなく室内の温度を指している点です。
実際、エアコンの温度センサーは本体内部(天井付近)にあり、設定温度と部屋全体の室温には差が出ることがあります。そのため、「冷房28℃設定にしたのに部屋が涼しくならない!」という場合は、無理せず設定温度を少し下げてでも室温28℃前後になるよう調整することが大切です。 とはいえ、28℃という温度自体に「暑すぎない?」という声も多く聞かれます。事実、ある調査ではオフィスの室温28℃環境に対し、「暑すぎて耐えられない」「やや不快」と感じた人が8割以上にも達しました。
特に湿度が高い日本の夏では、28℃だと蒸し暑く感じることが多いようです。ただ、一方で政府が28℃を推奨した背景には、「ネクタイを外せば体感温度が2℃下がる」という研究結果があり、従来オフィスが26℃設定だったのを2℃緩和して28℃にした経緯があります。要するに服装や環境を工夫すれば28℃でも快適に過ごせる可能性があるということです。
家庭に目を向けると、冷房時のエアコン設定温度についての統計では28℃に設定する家庭が約30%と最も多く、27℃以上に設定する家庭が全体の約6割に上るというデータもあります。これだけ多くの人が27~28℃前後で過ごしているのは、「多少暑く感じても節電を優先したい」という考えや、扇風機併用などで体感温度を下げているケースがあるのでしょう。実際に「28℃設定は最初少し暑かったけど、サーキュレーターで空気を循環させたらちょうど良く感じるようになった!」という声もあります。また「在宅ワーク中は28℃では集中できず26℃にしている」という人もおり、快適に感じる温度は人それぞれです。
結論として、28℃はあくまで目安と考えましょう。**暑がりの方や活動量が多いシーンでは26~27℃**でも構いませんし、節電重視なら28~29℃でも工夫次第で快適にできます。大切なのは「室温」で、自分や家族が心地よいと感じる室温を維持することです。その上で次章から、設定温度による電気代の差や、快適さを左右する要因について具体的に見ていきます。
設定温度でこんなに違う!消費電力と電気代の関係

エアコンの冷房運転では、設定温度を1℃変えるだけで消費電力が約10%も変化すると言われます。具体的には、設定温度を高くするほどエアコンの負荷が減り電力使用量が減少します。逆に温度を下げるとその分たくさん電気を使うため電気代が上がる仕組みです。環境省の試算によれば、冷房時の設定温度を1℃上げれば消費電力が約13%削減できるともされています。
これは例えば28℃設定で月1万円の電気代がかかっていた場合、27℃にすると約11,300円、26℃では約12,800円になる計算です(使用状況により前後しますが概算の目安です)。「たった1℃」と思いきや、長時間の積み重ねでは電気代に大きな差が出ることが分かります。 では、なぜ1℃でそれほど違いが出るのでしょうか?ポイントはエアコンの動作原理にあります。
エアコンは部屋を設定温度まで冷やす間が最もエネルギーを使い、目標温度に達すると弱い運転で維持します。設定温度を低くすればするほど達成までに時間がかかり、その間コンプレッサーがフル稼働するため消費電力量が増えてしまうのです。反対に、設定温度が高めなら目標に早く到達し、維持運転に移行できるので消費電力を抑えられるというわけです。
例えば、設定温度を思い切って25℃から28℃に上げてみたら電気代が月数千円安くなったというケースもあります。一方で「子どもが暑がるから…」と日中ずっと26℃設定で冷やしていたら電気代が予想以上に跳ね上がり驚いたという声も。快適さと電気代はトレードオフの関係にありますが、この後紹介する工夫で上手にバランスを取ることも可能です。
電気代節約のカギは湿度と風量にもあり

なお、設定温度だけでなく湿度や風量設定も電気代に影響します。風量を「弱風」に固定すると部屋全体が設定温度に達するまで時間がかかり、その間コンプレッサーが長時間動き続けるためかえって電力を多く消費することがあります。強風や自動運転モードで素早く冷やし、その後弱運転に切り替える方がトータルでは効率的です。エアコンの自動モードにしておけば、温度に応じて強弱を自動調節して無駄な電力消費を抑えてくれるので便利です。 また、湿度が高いと人は実際の温度以上に暑く感じるため、冷房時の湿度コントロールも重要です。
一般に湿度が10%違うと体感温度は約2℃変わるとも言われます。例えば同じ28℃でも湿度60%と80%では、後者の方が体感では4℃も高く感じるという報告があります。そのため「28℃設定が暑い」と感じる場合、湿度が高すぎるのかもしれません。エアコンの除湿機能(ドライ運転)や冷房運転による除湿効果を活用して湿度を50~60%程度に保つと、同じ温度でも格段に過ごしやすくなります。実際、ある主婦の方は「28℃設定+ドライ運転にしたらベタベタ感が減って快適になった」と感じたそうです。反対に湿度が低すぎると今度は肌寒く感じたり喉が渇いたりするので、夏場でも冷房で空気が乾きすぎるようなら加湿器で40~50%程度に調整すると良いでしょう。
室温と設定温度は別物?センサーの仕組みと誤差に注意

前述のように、エアコンの「設定温度=室温」ではない点には注意が必要です。エアコン本体のセンサーは吸い込み口付近にあり、部屋の上部の空気を測っています。冷房時は冷たい空気ほど重く足元にたまりやすいため、天井付近と床付近で温度差が生じます。その結果、エアコンが表示する温度と人がいる場所の温度がズレることがあるのです。特に日当たりの良い部屋や広い空間では、エアコン近くは設定温度でも部屋の隅はもっと暑い、なんてことも起こりえます。 環境省の公式サイトでも「冷房28℃」について、「エアコンの設定温度を28℃にしても室内が必ずしも28℃になるとは限りません」と明言しています。実際には部屋に温度計を置いてみて、自分の周りの室温が適切か確認することが大切です。エアコンの数値だけを鵜呑みにせず、室温28℃を目安に柔軟に設定温度を調整すると良いでしょう。
例えば、リビングのエアコンを28℃設定にしてもなかなか涼しく感じないときは、温度計を見ると室温が30℃近くになっていた…なんてケースもあります。そんな時は遠慮なく27℃や26℃に設定しましょう。「28℃=絶対」ではありません。環境省も「室温28℃は冷房の設定温度そのものではない」としています。達成のためには設定温度を下げる柔軟さも必要です。 また、エアコン自体の性能や部屋の断熱性によっても、設定温度通りに冷えにくいことがあります。
築年数が古く隙間風が多い部屋では冷気が逃げやすく、同じ28℃設定でも室温は高めになりがちです。定期的にフィルター掃除をしていないエアコンも冷房効率が落ち、設定温度まで冷やせないことがあります。エアコン内部の汚れや古さによる能力低下で「設定温度と室温の差」が出るケースは意外と多いのです。
対策として、温度計で室温を把握するのはもちろん、サーキュレーターや扇風機で空気を循環させるのも有効です。部屋全体の空気を攪拌すれば温度ムラが減り、天井付近だけ涼しく床が暑いといった状況を緩和できます。結果として部屋の隅々まで設定温度に近づけることができるので、体感温度のばらつきも抑えられます。「エアコンの温度表示は信用できない!」と嘆く前に、まずは部屋の空気を動かしてみることをおすすめします。
節電と健康を両立!上手なエアコン温度設定のコツ

冷房の設定温度を上げれば電気代は下がりますが、上げすぎると熱中症が心配…逆に下げすぎれば快適でも体が冷えすぎたり電気代が跳ね上がったり…。ここでは節電と健康・快適をバランス良く両立させるためのエアコン活用術を紹介します。ちょっとした工夫で、同じ温度設定でも体感が変わったり電気代を節約できたりしますよ。
フィルター掃除を定期的に!
エアコン内部のフィルターにホコリが詰まっていると風量が落ちて冷房効率が悪化し、余計な電力を消費します。メーカー各社は2週間に1度のフィルター清掃を推奨しており、実践すれば約5~10%の省エネ効果が期待できるそうです。逆にフィルターを1年放置すると、年間電気代が25%も無駄増えしたという試算もあります。こまめな掃除で冷房能力をフルに発揮させましょう。
扇風機・サーキュレーター併用で体感温度アップ

冷房時は冷えた空気が足元にたまりやすく、頭のあたりは意外と暑かったりします。扇風機やサーキュレーターで空気を循環させると室内の温度ムラが減り、部屋全体を均一に冷やせます。また、直接肌に風を当てれば汗が蒸発して体感的には気温を数℃下げる効果も得られます。エアコンの設定温度を多少上げても「風があるから平気」と感じやすくなり、結果的に節電と快適の両立につながります。※就寝中に使う場合は風が直接当たらないよう天井や壁に向けるのがコツです。
直射日光を遮って室温上昇を防ぐ

日中、窓から差し込む夏の強烈な日射は部屋を一気に暑くします。厚手のカーテンやブラインド、遮光シートなどで直射日光を遮るだけでも室温上昇をかなり抑えられます。日当たりの良い部屋では、冷房を入れていても陽射しで床や壁が熱くなれば体感温度も上がってしまいます。カーテンを閉めたりすだれを掛けたり、小さな工夫で「そもそも室温を上げない」ことが省エネに直結します。室外機も直射日光が当たらないようにすると放熱効率が上がり節電になります。
設定温度は下げすぎない&冷やしすぎに注意

冷房を効かせすぎると、外との温度差で体調を崩す「冷房病」や夏風邪の原因になります。特に小さなお子さんや高齢者は自分で温度調節しにくいので要注意です。健康のためには室温は下げすぎず、外気温との差を5~7℃以内に抑えるのが理想と言われます。外が35℃なら室内は28~30℃程度が目安です。もし25℃以下にしないと暑くて耐えられない…という場合は、湿度や風の調整、服装の工夫など他の方法で涼しく感じられるよう工夫しましょう。また長時間エアコンをつけると体が冷えすぎることもあるので、肌寒く感じたら設定温度を上げたり、風向きを変えて直接体に当たらないようにして調整してください。
短時間の外出ならエアコンはつけっぱなし
「エアコンはこまめに消すべき」と思われがちですが、実は頻繁なオンオフは非効率です。エアコンは立ち上げ時に一気に電力を食うため、すぐ戻る外出ならつけっぱなしの方が電力消費が少なく済む場合があります。大阪ガスの調査では1~2時間程度の外出ならつけたままが良いとされていますし、別の検証でも30分以内の外出ならオフにしない方が電気代は安くなるという結果が出ています。エアコン停止中に室温が上がり切ってしまうと、再稼働時に余計なエネルギーを使うためです。帰宅後すぐ快適に過ごすためにも、短い外出では無理に消さないことをおすすめします(※長時間留守にする場合は消しましょう)。
古いエアコンは買い替えも検討
節電と快適性の両立には機器自体の性能も重要です。エアコンは年々省エネ性能が向上しており、10年以上前の機種と最新機種では電気代に大きな差が出ることがあります。冷房能力が落ちてだましだまし使っているより、思い切って買い替えたほうが電気代節約につながり、結果的にお得になるケースもあります。最近では温度と一緒に湿度も設定できるエアコンや、AIで人の在室状況を感知して自動調整する高性能モデルも登場しています。「設定28℃じゃ無理…」と感じる環境も、エアコン自体を見直すことで改善するかもしれません。
以上のような工夫を取り入れて、無理のない範囲で節電に取り組んでいきましょう。特にフィルター掃除や扇風機併用などは今すぐ実践できて効果が高いポイントです。「エアコンの温度設定を〇℃にせよ」という絶対的な正解はありませんが、ちょっとした知恵で電気代と快適性の両方に嬉しい変化が現れるはずです。
シーン別:冷房の最適温度と使い方

冷房の感じ方は、シーンや一緒に過ごす人によっても変わります。ここでは場面別に快適に過ごせるエアコン温度の目安と使い方のコツを紹介します。就寝中や在宅ワーク、外から帰った直後、さらに子どもや高齢者がいる場合など、それぞれに合った設定温度の考え方を見ていきましょう。
就寝時:寝苦しさを解消する適温とは

暑い夜にぐっすり眠るには、エアコンの力が欠かせません。しかし「寝冷え」が心配でつい消してしまったり、逆につけっぱなしで寒くなりすぎたり難しいところですよね。就寝時のエアコン設定温度は27~28℃程度がベストとされています。熱帯夜でも28℃前後に保てれば睡眠中の熱中症リスクを下げられますし、体にも負担が少ない温度です。ポイントは扇風機やサーキュレーターを併用して、寝室全体の空気を循環させること。冷たい空気が床に溜まらないよう攪拌すれば、部屋の隅々まで快適になります。
風は直接体に当てず、天井や壁に当てるようにすると体を冷やしすぎず心地よいです。また、寝入りばなに部屋をしっかり冷やしておくと寝つきが良くなります。タイマー機能を使って、就寝後1~2時間でエアコンが切れるように設定する人も多いです。寝苦しさで起きてしまう場合は無理にオフタイマーを使わず、一晩中つけっぱなしでもOKです(設定温度は高めにしておく)。最近は「快眠モード」など睡眠時専用の運転モードを備えたエアコンもありますので活用しましょう。
実際、「エアコンを適切に使ったら夜中に起きなくなり、朝までぐっすり眠れるようになった!」との声もあります。寝室では快適な睡眠を最優先に、遠慮なくエアコンに頼ってください。
在宅ワーク・日中のリビング:集中できる温度設定
在宅勤務や日中家で過ごす際は、仕事や家事に集中できる室温を保つことが大事です。動かず座っているテレワークでは、気温が高いと集中力が削がれてしまいます。一般的に25~27℃くらいが頭がスッキリ働きやすい室温と言われます。実際オフィスワーカーのアンケートでも「仕事がはかどる温度」として24~25℃を挙げる人が多かったという結果があります。そのため、在宅ワーク中は少し低めの26℃前後に設定している方が多い印象です。「28℃では正直暑くてダレてしまうので、私はテレワーク中は26℃+扇風機で快適にしています」といった声も聞かれます。 ただし、じっと座っていると足元だけ冷えてくることもあります。足首にブランケットを掛けるなどして調節しましょう。またPCや照明機器からの発熱で部屋が暖まりやすい場合もあるので、必要に応じて温度を下げたり風量を強めたりして対応してください。こまめな水分補給も忘れずに。
熱中症は屋内でも発生し得るもので、東京消防庁のデータでは熱中症患者の約4割が自宅で発症しているそうです。エアコンを適切に使い、在宅中でも油断せず涼しい環境を維持することが大切です。
外出から帰宅直後:効率的に涼むには

炎天下から帰ってきた直後は、体も部屋も火照っていて一刻も早く涼みたいですよね。そんな時はエアコンの設定温度を一時的に低め(例えば25~26℃)にして強風運転にしましょう。最初の数分~10分程度、部屋が十分冷えるまで一気に冷房するイメージです。ある程度涼しくなったら、設定温度を普段の適温(27~28℃など)に上げ直すと良いでしょう。最初から28℃設定のままだと部屋全体が冷えるまで時間がかかり、その間汗だくで不快なままです。短時間だけ強力に冷やしてから温度を戻せば、快適さと省エネの両立ができます。 また、汗をかいている場合はエアコンの冷風に直接当たらないよう注意しましょう。濡れた肌に急激に冷たい風が当たると体温が下がりすぎてしまい、夏風邪をひく原因にもなります。
帰宅したらまず汗を拭くかシャワーを浴びてから冷房の風に当たるとベターです。水分補給もお忘れなく。喉が渇いていなくても冷たい水などを飲んで内部から体をクールダウンすると、エアコンの効きも良く感じられます。 「帰宅時に部屋が暑すぎて耐えられないから、外出前からタイマーで冷やしておこうかな…」と考える人もいるかもしれません。確かに帰宅時にヒンヤリ快適ですが、その分電気代はかかります。電気代節約の観点では、基本的に不在中は消しておき、帰宅後に素早く冷やすほうが合理的です。最近のエアコンは冷房能力も高いので、帰宅して5~10分も運転すれば十分涼しくなるでしょう。どうしても帰ってすぐ快適にしたい場合はスマートリモコンなどで帰宅直前にONにする手もありますが、節電とのバランスを考えて使いましょう。
子どもがいる場合:幼児・乳児に適した温度管理

小さな子どもは大人以上に暑さに弱く、体温調節もうまくできません。夏場は大人が「ちょっと暑いかな」くらいでも子どもは汗びっしょり…なんてことも。子どものいる家庭では、やや低めの温度設定を心がけると安心です。乳幼児の場合、外気温より4~5℃低い室温が適切とされており、真夏日には25~28℃程度の室温を保つのが望ましいと言われます。エアコンの設定温度もこの範囲内を目安に調整しましょう。特に乳児(赤ちゃん)は自分で暑い寒いを伝えられないので、大人が気を配ってあげる必要があります。汗をかいていないか、手足が冷えすぎていないかなどを確認しつつ、適宜温度設定を見直します。注意したいのは冷やしすぎによる影響です。赤ちゃんは体が小さく体温が下がりやすいので、設定温度を下げすぎると体調を崩す恐れがあります。
エアコンの風が直接当たるのもNGで、体温調節機能がさらに低下してしまうので避けましょう。風向きを調整し、冷風が直接ベビーベッドに当たらないように工夫してください。 昼間に子どもが遊ぶ部屋では、27℃前後でも子どもが汗ばんでいるようなら迷わず26℃やそれ以下に下げてOKです。熱中症になっては大変ですから、節電より健康優先で。保育園などでは冷房26℃程度に設定している例もあります。夜間寝るときも、子どもが寝苦しそうならエアコンをつけっぱなし推奨です。
寝入りばなだけつけて夜中消すより、28℃くらいに設定して一晩通してつけておく方が子どもの眠りも深くなるでしょう。 実際、「エアコンを嫌がる祖父母に遠慮して消していたら子どもが夜中に汗だくで起きてしまった」という話もあります。今は適切にエアコンを使って熱中症から子どもを守ることが常識になりつつあります。日中も夜も、子どもの様子を見ながらエアコンを上手に活用しましょう。
高齢者がいる場合:暑さに鈍感な人への温度設定

お年寄りは暑さや喉の渇きを自覚しにくく、室温が高くなりすぎても気づかず我慢してしまう傾向があります。その結果、家の中で熱中症に…というニュースも毎年のように報じられています。高齢者がいるご家庭では、周囲が積極的に適切な温度管理をしてあげることが重要です。 基本的には26~28℃程度を目安に冷房を使用すると良いでしょう。高齢者は体温調節機能が低下しており、体に熱がこもりやすいので、若い人が少し涼しいかなと感じるくらいでちょうど良いとも言えます。
例えばお年寄り本人は「28℃で十分涼しい」と言っていても、実際には室温30℃近くになっているケースもあります。周囲の人が温度計や湿度計を見て、「もう少し冷やしましょう」と声をかける配慮が必要です。 特に夏場の日中、扇風機だけで過ごしている高齢者は要注意です。エアコン代を節約しようと我慢して熱中症になる方も少なくありません。家族がいる場合は「電気代は気にしないで」と伝え、遠慮なくエアコンを使ってもらうようにしましょう。できれば居間にデジタル温度計を設置し、「室温が28℃を超えたらエアコンON」というルールを見える化するのも効果的です。実際に、注意書きを貼ってエアコン使用を促す取り組みも行われています。
夜間も熱帯夜が続く場合は、就寝中もエアコンをつけっぱなしにする方が安全です。高齢者は夜間に汗をかいても気づかず脱水になることがありますので、28℃程度でつけたままにし、寒ければ薄いタオルケットをかけるなどして調節します。「昔はエアコンなんて無かった」と頑固に使いたがらないお年寄りもいますが、昨今の猛暑は昔と比較になりません。周囲の説得や環境づくりで、高齢者にも快適な温度で過ごしてもらうよう心がけましょう。 ある高齢の男性は、以前は電気代を気にして真夏でもエアコンをつけず熱中症寸前になった経験から、医師に「命のためにつけなさい」と言われたそうです。それ以来、日中は26℃設定で常につけるようにしたところ「体が楽になり夏バテしなくなった」と話しています。高齢者にとってエアコンはぜいたくどころか命を守る必需品です。適切な温度管理で、大切な家族を暑さから守ってあげましょう。
冷房設定に関するよくある誤解Q&A
最後に、エアコン冷房の設定温度について多くの人が疑問に感じている点や誤解しがちな点をQ&A形式で解消します。「28℃はやっぱり暑すぎるのでは?」「エアコンはつけっぱなしとこまめに消すの、結局どっちが得?」といったトピックについて、ここまで紹介してきた知識を踏まえてまとめます。
Q1. 冷房28℃なんて暑すぎないの?本当に快適に過ごせる?
A. 快適かどうかは湿度や風の有無によります。28℃自体は決して「涼しい」温度ではありませんが、湿度50%程度で風通し良くすれば意外と過ごせる人が多い温度です。逆に湿度が高ければ28℃でも蒸し暑く不快に感じます。政府が推奨する28℃はあくまで**「服装を工夫した上での室温目標」なので、扇風機併用や除湿運転など環境を整えた上でチャレンジしてみましょう。
無理に我慢して汗だくになる必要はありません。どうしても暑ければ26~27℃に下げてOKです。その際、先述のように消費電力は多少増えますが、健康を害するよりはマシです。こまめな水分補給やアイスノンで首元を冷やすなど、エアコン以外の工夫も取り入れて体感温度を下げましょう。 ちなみに、「28℃は室温の話でリモコン設定温度じゃない」という点はすでに触れましたが、これを知らずに「28℃設定にしてるのに全然涼しくならない!」と誤解しているケースが多いです。そのせいで28℃=暑いというイメージが先行している面もあります。実際には環境省も「28℃設定で部屋が28℃になるとは限らない。その場合は設定温度を下げても良い」と言っています。ですので、28℃にこだわりすぎずあなたにとって快適な温度*を見つけてください。ただ、エアコン頼みで冷やしすぎると体調を崩す恐れがあるので、可能なら28℃付近で工夫してみて、無理なら下げる、というスタンスが良いでしょう。
Q2. エアコンは「つけっぱなし」と「こまめに消す」どちらが得なの?
A. 短時間の外出ならつけっぱなし、長時間不在なら消すのが基本です。エアコンは起動直後に最大パワーを使うため、頻繁にオンオフするとそのたびに大量の電力を消費してしまいます。例えば「30分おきに消して1時間後にまたつける」ような使い方は、常にエアコンに全力疾走させるようなもので非効率です。一般的に外出が1時間以内ならつけっぱなしの方が電気代は安くなるケースが多いとされています。実験では30分程度の外出なら確実につけっぱなしの方が得、1~2時間でも外気温が高ければつけっぱなし有利、という結果でした。
一方、半日以上留守にする場合や、涼しい時間帯には消した方が節電になります。外気温と室温の差が小さい状況(例えば夕立で涼しくなった時など)では再起動してもすぐ目標温度に達するので、つけっぱなしにするメリットはあまりありません。要は状況次第でケースバイケースですが、「エアコンは消した方が必ず得」というのは誤解です。むしろ多くの現代のエアコンは効率が良いので、つけっぱなしでも思ったほど電気代はかさみません。逆に猛暑日に何度もオンオフするとかえって高くつくことも覚えておきましょう。 実際、「出かけるたび消していたけど、思い切って一日つけっぱなしにしたらそんなに電気代が変わらなかった」という声や、「こまめに消していた頃より部屋が常に涼しくなって快適になった」という利用者の話もあります。もちろんエアコンの性能や部屋の条件によりますが、特に真夏日は無理に消さず上手に活用する方が快適で省エネになり得ます。心配な方は電気代モニターなどで測定して比較してみると良いでしょう。
Q3. その他、冷房設定温度で知っておきたいことは?
A. よくある疑問をいくつか箇条書きします:
設定温度を下げれば部屋は早く冷える?
いいえ、基本的に冷えるスピードは変わりません。エアコンは設定温度までフル稼働するだけなので、例えば最初から18℃に設定しても25℃に設定しても、少なくとも25℃になるまでは同じパワーで動きます。18℃設定にしたからといって特別に「超強力モード」になるわけではなく、到達後も冷やし続けてオーバークールするだけです。したがって、必要以上に下げるのは電力の無駄です。前述のように帰宅直後など一時的に少し下げるのはOKですが、極端に低い温度を設定する必要はありません。
冷房運転と除湿運転、どちらがいいの?

真夏は冷房運転の方がおすすめです。除湿(ドライ)運転は湿度を下げてくれる反面、冷房に比べて部屋の温度を下げる力は弱めです。また機種によっては冷房より消費電力が高い場合もあります。環境省の紹介によれば、エアコンの冷房でも熱交換時に結露が発生してしっかり除湿されるため、夏場は「冷房で温度も湿度も下げる」方が効率的とのことです。ただし部屋が冷えすぎる場合は弱冷房除湿などを使って調整すると良いでしょう。
エアコンの設定温度と風量、優先すべきはどっち?

両方大事ですが、まずは適切な温度設定を。風量を強くすると体感温度は下がりますが、室温自体が高ければ限界があります。設定温度でおおまかな冷え具合を決め、風量(気流)で快適さを微調整するイメージです。自動運転に任せればエアコンがうまくやってくれます。人が感じる涼しさには風も重要なので、温度を上げる代わりに扇風機を当てるという手もありです。
「弱冷房」の方が省エネになる?
必ずしもそうではありません。エアコンは部屋を冷やし終えるまでフル稼働するので、弱風で時間をかけると結局長時間コンプレッサーが回り続け、電力を多く使うことがあります。むしろ強めの風で短時間で設定温度に達した方がトータル消費電力が少なく済む場合もあります。弱冷房運転を使うなら室温維持段階に入ってからが効果的です。
以上、冷房の設定温度にまつわる疑問やポイントを解説しました。他にも「〇〇と感じたらどうする?」など疑問が出てきたら、その都度エアコンの取り扱い説明書や信頼できる情報源を確認してみてください。
まとめ:あなたに合った適温で賢く夏を乗り切ろう

「冷房の設定温度は何度が快適か?」という問いに対する答えは、一概には言えませんが、本記事で述べたように目安としては28℃前後が推奨され、多くの人は26~28℃の範囲で調整していることが分かりました。快適さは湿度や気流によっても変わるため、ただ温度を下げるだけでなく扇風機で風を送る・除湿するといった工夫で補うのがポイントです。設定温度を1℃変えると電気代も約10%変動するので、自分にとって無理のない範囲で少し高め設定にチャレンジすると節約効果が期待できます。さらに、フィルター掃除や日射遮断など基本的なメンテナンスや環境づくりも忘れずに行いましょう。
それだけで体感温度が改善したり電気代が下がったりするならやらない手はありません。シーン別の最適温度の章で述べたように、家族構成や時間帯によっても適切な温度設定は変わります。子どもや高齢者には涼しめに、安全第一で。就寝時は快眠重視で。在宅ワーク時は集中できる温度に。状況に応じてエアコンの設定をこまめに見直すことが、快適さと省エネの両立につながります。 日々暑さが厳しくなる中、「エアコンのつけ方」は健康管理と家計管理の両面でますます重要になっています。
ぜひこの記事の内容を参考に、ご家庭のエアコン設定温度を見直してみてください。適切な温度コントロールで、夏を快適&おトクに乗り切りましょう!
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