プロパンガスの切替ルールと切り替えの同意書について

プロパンガスの切替ルールと切り替えの同意書について

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プロパンガスの切り替えには「切替ルール」と呼ばれているものがあります。

プロパンガスの切替の予備知識①

顧客切替に関する基本ルール

このルールの正式名称は「顧客切替に関する基本ルール」といいまして、
制定された目的はプロパンガス業界の健全な発展と悪質・または無謀な顧客勧誘による安易なガスの切替、
消費者が自己責任で、正しく適切なプロパンガス事業者を選択できるようにするための情報開示や
ガス業者間での公正な競争を促進するためのルールです。

そしてこの「顧客切替に関する基本ルール」の中に、顧客切替時のLPガス設備に関する無断撤去を禁止する法律、
つまりLPガスの旧事業者から新事業者に切り替えを行おうとする場合に、
旧事業者が所有する供給設備を遅滞なく撤去するように定めたルールが通称「一週間ルール」と呼ばれるものです。

プロパンガスの切替の予備知識2

1週間ルール

プロパンガスの切り替え営業に訪れた業者の方などから、「1週間ルール」という言葉を耳にしたことはありませんか?

※簡単にご説明しますと「一週間ルール」はプロパンガス業界特有のルールでして、
新しいガス会社が決まり、契約変更をお願いしても、新しいガス会社から現在のガス会社へは変更通知を出してから7日間は切替工事ができないということです。早くとも10日は必要で、だいたい2週間はみておくと宜しいです。

プロパンガスの切替えには「液化石油ガス法」で定められたルールがありまして、これはどういうルールかといいますと、プロパンガス業界は都市ガスや他の業界と比べましても比較的自由市場ですから、供給設備に関することで一時期トラブルが多発していたのです。

そこで消費者を守るために「1週間ルール」と呼ばれるものが制定されました。

・旧事業者は解約の申し出日から原則1週間以内に、それまでの供給設備を撤去しなければならない。

・新事業者も解約の申し出日から原則1週間を経過する前に、旧事業者の供給設備の撤去をしてはならない。
(旧事業者から撤去の同意を得ている場合は別)

もしLPガス業界に一週間ルールが無ければ、いまでもトラブルは多発していたことでしょう。

それだけこの一週間程度以内のという期間は合理的な期間であり、7日間程度の日数を設けることにより、旧事業者が所有する供給設備を遅滞なく、そして円滑に撤去を行うことができるのです。

プロパンガスの切替の予備知識③

一週間ルールに関する切替事例

旧事業者は消費者から解約の申し出があった場合、原則1週間以内に「それまでに設置されていたガス供給機器を撤去」しなければなりません。

しかし消費者の中には、まだまだこの切替に関するルールをご存じない方もいらっしゃるのが現状です。

そしてプロパンガスの切替には「平均価格や相場」という、ガス会社や切り替え営業に訪れた業者の話す甘言といいますか、言葉のカラクリがあります。
いわば「プロパンガスの平均価格」という名の落とし穴なのです。

プロパンガスの切替の予備知識④

実はプロパンガスの平均価格は割高価格!?

みなさんが「適正価格」とか「標準価格」とか「平均価格」といった言葉を耳にしますと、あまり深く調べたりせず、その提示された価格は長い業者間で裏打ちされた信頼できる価格なんだな、高くも無く安くも無く、平均を取った安心できる価格なんだな、と思うことでしょう。

しかし実はこの平均価格、プロパンガスに限っては本当に信用できる「適正価格」とは言えないものなのかもしれませんよ。

それはなぜかといいますと、プロパンガス業界の標準価格・適正価格は長い自由化市場の歴史の中で、業者間による消費者を無視した都合の良い割高な価格の可能性もあるからです。

ですのでプロパンガスの業者がいう「適正価格」というものをそのまま鵜呑みにすることはあまりお勧めできません。

また、プロパンガスというものは契約後に徐々にガス料金が値上がりしたり、値上げされたりすることもしばしば。

プロパンガスはガス会社によっても価格がバラバラだったりすることも普通にありますから、まずはご自身の契約しているLPガスが本当に適正価格かどうかをまずは一度お調べすることが大事だと思います。

そしてその後、切り替えたい新しいガス会社が決まりましたら、いま現在契約しているプロパンガス会社に電話して、ガスボンベとガスメーター、ガスの調整器の撤去を依頼するとよろしいでしょう。

プロパンガスの切替の予備知識⑤

ガス会社を変更したくて大家さんの同意を得るためには…

アパートやマンションなどの集合住宅・賃貸住宅にお住まいで、

プロパンガス会社⇒都市ガス会社
または
プロパンガス会社⇒プロパンガス会社

へとガス会社の変更を考えていたけれど、

プロパンガスの変更にはお住まいの住居のオーナーさん、または大家さんや管理組合、管理業者の同意が必要となり、ご自身の世帯だけじゃなくて、建物全体での変更となるためプロパンガスの切替を諦めていた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ここでは集合住宅の値下げやプロパンガスの切替の交渉を円滑に進めるためのアドバイスをさせていただきます。

直接大家さんと交渉する

最近では大家さんはあまり表には出て来ず、ほとんどの住居のトラブルや処理・問題解決などは管理会社を通してから~、というのが主流になっているようですが、クレームや設備の修繕などは管理会社を通しても良いですが、ガス会社の変更に関しては間に管理会社を挟まない方が話がスムーズに進む場合があります。

これはなぜかといいますと、管理会社等はどうしても大家さんとの関係上、大家さんの味方寄りになってしまいますので、ガス会社によっては既に大家さんと提携しているため、みなさんが見つけてきた新しいガス会社への変更の話は交渉が通らない可能性があるからです。

ですのでガス会社の変更に関しては、管理会社や不動産屋は通さずみなさんが直接大家さんに交渉する方がかえって話が伝わりやすく、ガス会社の変更が可能になる可能性が高いです。

大家さんに伝える内容としては…(定型文)

もし大家さんと直接話ができる環境が整ったならば、以下の内容を大家さんに伝えてガス会社の変更を検討してもらいましょう。

いま契約しているガス会社のガス料金の設定は高いことがわかりましたので、自分で探してきた他の安いプロパンガス会社に契約の変更をしてもらえないでしょうか?

家賃やガス代等とともに、光熱費を含めての生活費ですので、このままガス代が高いと家賃が高いのと同じですので生活の圧迫となってしまいます、

大家さんにはお手間をかけさせませんので、どうか検討してもらえると助かります。どうかよろしくお願いします。

この段階では先ず、大家さんに話を通すだけにしておきましょう。

この段階ではおそらく話が通りません。
ですので次にご紹介する方法で援護射撃をします。

大家さんに一度目の交渉をした後は、同じ建物内の他の住人さんの同意書を得る

ひとりひとりの少数意見では、大家さんはなかなか動いてはくれませんが、これが同じ建物内の他の住人さんの意見も集まってくるとなると話は変わってきます。

ひとりの少数意見では無理だった変更などの交渉も、大人数になってくると、大家さんもきちんと問題視して、しっかりと相談内容に向き合ってくれるようになります。

同意を得る方法としましては、以下の同意書が無料でダウンロードできますのでダウンロードして印刷し、各世帯の郵便受けに投函するなりしてお願いして行けば宜しいです。

同意書 – テンプレートが無料
http://www.template-ga-muryo.net/life/life13.htm


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