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これから札幌で一人暮らしをする人が、いろいろと気になるのがガス料金です。
そして、北海道以外の本州の方も、いろいろと気になるのが札幌市内のガス代!
そんなあらゆる人が気になるガス代のうち、みなさんが特に知りたくなるのが北海道のプロパンガスの料金ですよね。
果たして北海道のガス代は高いのか?
本州と比較してどうなのか?高いのか?安いのか?
今回の記事ではいろいろと調べてみました。
これから北海道に移住をしようとお考えの方も、この春から札幌市内で一人暮らしを予定している人も、知っておいて損はない北海道のガス事情。
ぜひ本稿をお読みになって予備知識を深めてみてください。
ページコンテンツ
プロパンガス(LPガス)の料金が北海道は日本一高い!
プロパンガスには、プロパンガス(LPガス)の平均価格相場というものがあります。
その情報をどこで知れるのかといいますと、「日本石油情報センター」というところがありまして、毎月のプロパンガスの平均価格の情報をそこから入手できるのですが、とにかく北海道のプロパンガスの料金が高いこと、高いこと!
筆者は道内在住ではないのですが、それでもいつしか北海道に憧れを抱くようになり、可能ならばいつかは道内に移住してみても良いな…などと、ふとしたときに想像をしたりもするのですが、とにかくプロパンガスの料金は北海道が一番高いです。
それもそのはず、北海道と本州との温度差がありますから、当然と言えば当然なのですよね。
北海道の気候の特徴も考慮するならば、道内に移住した際は、暖を取るための暖房設備や毎日のお風呂、炊事などの熱源の確保の経路もいろいろと考慮した方がよろしいかと思います。
特に本州にお住まいで、これから北海道に移住や単身赴任で引越しをされる予定のある方は、予備知識としていろいろと知っておいても損はないはずです。
【北の大地、北海道の気候の特徴】
・本州と比較すると、その温度差がすごい!
・札幌では11月から3月までは雪の日や曇りの日が多く、本州と比べても寒い日が大変多い!
・本州から北海道に移り住むと、晴れる日(晴天)が少ないことに驚く!
・北海道特有の気候、梅雨期に道南の半分の地域で雨量が多くなる「蝦夷梅雨」に驚く!
・北海道では10月から5月くらいまでストーブをつけることがある。
ざっと箇条書きにしてみただけでも、上記のように本州とは異なる気候の特徴があることがおわかりになられるかと思います。
言わずと知れた、北海道の広さ。広大なその北の大地は面積83,454 km²、日本列島を構成する主要4島の一つと、
大変広大な土地となっています。
そのため、同じ北海道内におきましても、北海道各地におきましては
最高気温と最低気温の温度差が、10℃前後と大変大きい温度差となっている場所もあるのだとか。
また、昼と夜の温度差も非常に大きく、冬の気温などは寒いところですと氷点下まで下がるところもあるなど、
内陸と比べましても、朝晩の寒い時期などでは服装による調整など気を付けるべき点が多々あると言うことですね。
出典:
札幌の気象:全国主要都市との比較(気温・湿度)-さっぽろお天気ネット-
http://www.sapporotenki.jp/record/kikouhyou1.html
【北海道と本州のプロパンガス料金の比較】
※以下は一般財団法人・日本エネルギー経済研究所の石油情報センターが公表している、一般小売価格 LP(プロパン)ガスの全国平均値です。
北海道・東北地方のプロパンガス料金の平均値
2017年2月 | 基本料金(円) | 5㎥使用時の金額(円) | 10m3使用時の金額(円) |
北海道 | 2,110 | 5,969 | 9,680 |
青森県 | 1,864 | 5,450 | 8,993 |
岩手県 | 1,953 | 5,286 | 8,555 |
秋田県 | 1,853 | 5,092 | 8,264 |
宮城県 | 1,748 | 4,747 | 7,681 |
山形県 | 1,901 | 5,244 | 8,591 |
福島県 | 1,843 | 4,883 | 7,858 |
関東地方のプロパンガス料金の平均値
2017年2月 | 基本料金(円) | 5㎥使用時の金額(円) | 10m3使用時の金額(円) |
東京都 | 1,696 | 4,249 | 6,765 |
神奈川県 | 1,729 | 4,258 | 6,740 |
埼玉県 | 1,712 | 4,304 | 6,838 |
千葉県 | 1,708 | 4,360 | 6,941 |
栃木県 | 1,656 | 4,308 | 6,874 |
群馬県 | 1,765 | 4,427 | 7,043 |
茨城県 | 1,692 | 4,397 | 7,047 |
中部地方のプロパンガス料金の平均値
2017年2月 | 基本料金(円) | 5㎥使用時の金額(円) | 10m3使用時の金額(円) |
山梨県 | 1,752 | 4,483 | 7,188 |
長野県 | 1,849 | 4,696 | 7,490 |
新潟県 | 1,922 | 5,017 | 8,001 |
富山県 | 2,008 | 5,151 | 8,147 |
石川県 | 1,850 | 4,917 | 7,887 |
福井県 | 1,791 | 4,928 | 7,911 |
静岡県 | 1,826 | 4,617 | 7,265 |
愛知県 | 1,774 | 4,473 | 7,000 |
岐阜県 | 1,823 | 4,549 | 7,117 |
近畿地方のプロパンガス料金の平均値
2017年2月 | 基本料金(円) | 5㎥使用時の金額(円) | 10m3使用時の金額(円) |
滋賀県 | 1,861 | 4,689 | 7,407 |
三重県 | 1,812 | 4,525 | 7,024 |
京都府 | 1,827 | 4,697 | 7,445 |
奈良県 | 1,822 | 4,480 | 7,067 |
大阪府 | 1,738 | 4,361 | 7,009 |
和歌山県 | 1,881 | 4,616 | 7,192 |
兵庫県 | 1,961 | 4,896 | 7,723 |
中国・四国地方のプロパンガス料金の平均値
2017年2月 | 基本料金(円) | 5㎥使用時の金額(円) | 10m3使用時の金額(円) |
岡山県 | 1,944 | 5,097 | 8,001 |
広島県 | 1,856 | 4,858 | 7,394 |
山口県 | 1,992 | 5,123 | 8,113 |
鳥取県 | 1,874 | 5,011 | 8,031 |
島根県 | 2,035 | 5,107 | 8,067 |
香川県 | 1,844 | 4,752 | 7,563 |
徳島県 | 1,813 | 4,581 | 7,264 |
高知県 | 1,813 | 4,624 | 7,319 |
愛媛県 | 1,855 | 4,741 | 7,582 |
九州地方・沖縄県のプロパンガス料金の平均値
2017年2月 | 基本料金(円) | 5㎥使用時の金額(円) | 10m3使用時の金額(円) |
福岡県 | 1,957 | 4,874 | 7,606 |
佐賀県 | 1,959 | 4,981 | 7,793 |
長崎県 | 1,821 | 4,889 | 7,838 |
大分県 | 1,798 | 4,693 | 7,442 |
宮崎県 | 1,641 | 4,732 | 7,775 |
熊本県 | 1,751 | 4,788 | 7,603 |
鹿児島県 | 1,631 | 4,730 | 7,548 |
沖縄県 | 1,717 | 4,731 | 7,600 |
出典:石油情報センター
https://oil-info.ieej.or.jp/price/price_ippan_lp_gusu.html
以上のことからも、北海道では温度差や気温の低下が激しいことから、本州と比較しましても、
ガス代がどうしても高くなってしまうことは仕方ないことなのだと思います。
LP(プロパン)ガスの普及の割合と使用事情
実は北海道では23区内では都市ガスを使用しているところが多く、プロパンガスの使用は一部の飲食店や業務用の物件以外ではあまり使用はみられません。
しかし23区外以外のエリアになりますと、まだまだ多くのプロパンガス物件がありまして、ガスの料金も年々高騰してきている感があります。
それもそのはず、先程も述べましたが、北海道は年間を通じても本州と比べるとずっと気温が低く、30℃を超える日は数日しかありませんし、25℃以上の熱帯夜もほとんどありません。
ましてや真冬ですと日中でも氷点下の日が多く、最低気温は氷点下20℃前後とまで言われています。
また、北海道は太平洋、日本海、オホーツク海といった三つの海にも囲まれていますし、北極や大陸からの寒気の影響も強く受けてしまいます。
こうしたことからシャワーやお風呂の給湯も温まりにくいですし、当然、暖房を使用しても本州よりも多くの発熱エネルギーが必要になることでしょう。
ですのでこれらのことを考慮すれば、ガスの料金が年々高騰してきているのも仕方ないのかもしれませんね。
という訳ですので、これから北海道へ移住し、札幌などで一人暮らしを始めようとお考えの方は、お風呂に入る回数が多く、一回の入浴時間が長いのでしたらシャワーよりも湯船の方が安上がりですし、灯油ストーブよりもコタツや電気式のホットカーペットを使用するなどして工夫した方が光熱費の節約になるかと思います。
※ちなみに灯油もガスも価格は変動するものですが、燃料費だけを比較するのでしたら、ガスよりは灯油の方が安上がりと言えます。
プロパンと都市ガスの基礎知識
この春から札幌に引っ越しを考えている方にとってのお役立ち情報です。
一人暮らし、ということは、これまであまりご自身でガスの契約やガスの種類を吟味されたことはないですよね。
ここではガスの基本的なことを少しだけご説明します。
まず、プロパンガスと呼ばれていますが、これはプロパン=LPガスです。
過去にも記事で少し触れましたがプロパンガスだからといって、プロパンが100%というわけではありません。
正式な名称は「Liquefied Petroleum Gas」・【リキファイド・ペトロリウム・ガス】と呼びまして、液化石油ガスの総称のことを指します。
これはLPガスの主成分の中にプロパンが多くの割合を占めているからなのですね。
略しますとLPG=プロパンです。
これとは対照的に、よく比較される都市ガスの主成分はメタンでして、こちらは気化ガスです。
この大変特徴的な2つの主流な家庭用ガスですが、熱量を比較しますとプロパンの方は1立米当りで24,000Kカロリーなのに対し、都市ガスの方は11,000Kカロリーと、単純に熱量だけを比較しますとプロパンの方が数値は大きいです。
尚、これらのガスを各家庭に供給するために使われている供給経路ですが、都市ガスの方は樹脂性で粘り気のある配管が使われていますので、地震などの災害が発生したときでも破断はしないと思われます。
LPガスの方は各家庭への供給にはボンベが用いられています。
各家庭や施設の屋外にボンベが置かれていますよね?あのボンベを定期的にプロパンガスの業者が交換にやってきて、空になったガスボンベを交換していくのです。
一方の都市ガスの方ですが、こちらはガスの配管を地中に埋設してありますので、地震などの災害が発生した際には一元管理でガスの供給をストップできますが、地中内の配管自体がガス漏れしている場合は危険ですし、そうなってくると復旧も遅くなってしまいます。
プロパンガスの方は復旧も早く、災害時も各家庭のガスの元栓を閉めればガスの供給がストップしますので、安全面では動きが早いです。
以上のことから、これから札幌に引っ越しを考えている方も、札幌のどの地域に住むかによっても、プロパンガスなのか、都市ガスなのか、ご自身のライフスタイルや住居環境によっても選択肢が分かれますね。
本稿でご説明した情報も参考にしつつ、ぜひこの春からの新生活をより良いものにしてください。
北海道の大きさは本州の都道府県が11県分入るぐらいの広さ
北海道は島だということを、すっかりとお忘れの方もいらっしゃるかとは思いますが、
北海道は日本の島の中でも、本州に次ぐ第2位の面積を持つ広大な島なのですね。
九州と四国を合わせた面積が55,050.77km²で
北海道本島の面積が77,984.15 km²ですから、いかに大きいかがおわかりになられると思います。
また、よく話のネタなどに出てきますが、北海道の広大さから広まったのか、イオンまでの距離が110kmの看板がSNSで拡散されたり、北海道の高速道路ではガソリンスタンドがたったの四か所しかなかったりと、どれほど北海道が広大なのかがレジェンドとしてうかがえます。
また、コンビニのおにぎりなどで有名な日高昆布もそうですが、クマの出没とならび日高町などの道の駅として有名ですね。
また、忘れてはならないのが北海道のコンビニエンスストアで、圧倒的なシェアを誇っているのがセイコーマートです。
北海道のコンビニシェアの約4割を誇り、2016年度では1178軒と1000軒を超す出店数!2017年の今年は1200軒に到達するのかもしれません。
しかしながら本州に在住の方は、このセイコーマートを知らない方もまだまだ多数いらっしゃることですから、この春から北海道に引っ越しをされる方は、一人暮らしのお供のコンビニに寄ったついでに、本州の友人にセイコーマートで買ったものをお土産で贈ってあげても良いかもしれませんね。
それとガスも電気も灯油も地域によって料金が違うのと、北海道では特に冬場の気温で灯油もガスも使用量が違いますので、物件探しの際は、オール電化か都市ガスかプロパンガスかで、ご自身の生活スタイルとをよく検討されてからお決めになられるとよろしいかと思います。
※あと、北海道では夏よりも冬の方がアイスが売れるそうです。特に1月の時期に良く売れるそうです。
冬の時期に北海道に移住をする人は、話のネタでコンビニに寄ったついでにでもアイスを買ってみるのも良いかもしれませんよ。
北海道では都市ガスでもガス料金は高い!
本州から道内に引っ越しをされる方、これまで北海道に住んだことが無い方が、真っ先に気になるのが冬の北海道の暖房費です。
北海道ではアパートでもオール電化が多いような気がします。
それもそのはず、北海道は冬場の気温がとても低いですから、どうしてもガスだと使用量が上がってしまいますので光熱費を考えますと、オール電化の物件を選んでしまうのでないでしょうか。
プロパンガスよりも都市ガスの方が安いのは北海道でも変わりませんが、それでもやはり本州と比べますと、気温が低いこともありますので都市ガスでも結構な金額になってしまうことでしょう。
そこで蓄熱式暖房や電気パネルヒーターなどの設備を生かしたオール電化の物件に注目が集まっているのです。
ちなみに蓄熱式暖房ですが、これはどういうものかといいますと、「蓄熱」と書かれていますように、深夜帯の電気代が安くなる時間帯に翌日に暖房に使うための蓄熱用のレンガを温めておき、そのレンガに溜め込まれた熱を放出することで部屋が暖かくなる仕組みを持つ暖房器具のことです。
意外と電気代も掛かりますし、期待したほどの暖房効果もありませんが、一人暮らしの方で1DKなどでしたら、リビングの蓄熱暖房だけでもなんとかなりそうですね。あとは小型の電気ストーブと併用するなどをして、出来るだけガス代の節約に励むなどをすればガス料金を安く抑えることができそうです。
尚、パネルヒーターは電気代がかなり掛かりますので、一人暮らしの方ですとあまりおすすめは出来ません。
北海道では冬は半年以上も続きますので防寒着・防寒具などの用意も引越し前からしておきましょう。
道外から引越して来た人も、厚着をしてストーブを弱めるなどの工夫をすることで、
最初は厳しくてもそのうち家の中の寒さにも慣れると良く聞きます。(着る物の工夫が大事です)
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