プロパンガスの切り替えや節約を考える前に知っておくべきこと

プロパンガスの切り替えや節約を考える前に知っておくべきこと

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毎月頭を悩ませる光熱費。
その中でも特に高額な請求になりがちなのがプロパンガスのガス代です。

プロパンガスの請求日の内訳は、

基本料金従量料金請求金額

上記のようになっているのですが、このうち一般家庭の場合ですと、実に請求額の8割以上を占めているのが従量料金なのです。

そしてこの従量料金は、従量単価と使用量を掛け算した金額が、毎月固定でかかるガス代の費用として請求されているのです。

ですので、毎月のガス代を節約しようとしたら、
まずはこの従量料金=従量単価をなんとかしなければ
なりません。

また、仮に従量単価を安くできたとしても、使用量も同時に減らなければ、結局は毎月の請求金額が膨れ上がり、効率の良い節約にはなりません。

※一般家庭の場合ですと、毎月の請求額の約8割が「従量料金」で占められています。
そして毎月の請求額が高い原因としましては、「従量単価」と「ガスの使用料」のどちらかが原因であることが多いです。

ですのでガス代の節約を目指している方は、まずは毎月のガス代の内訳を確認し、まずは使用量、従量単価それぞれが毎月どれだけ費用がかかているのかの確認から始めてみましょう。

プロパンガスの切り替えや節約の際の参考になる知識

毎月のガスの検針票や請求書で使用料を調べてみましょう。

毎月ご自宅に届くガスの検針票やガス代の請求書はお手元にございますでしょうか。

これらの書類には、その月(当月)のガスの使用料が記載されています。ですので今月ちょっとガス代が高いな…と感じた時は、先月か先々月あたりのガスの検針票や請求書と見比べてみて、前回検針時と今回検針時とで引き算をするなどして、何に使いすぎたかを特定し、次回の節約に活かしましょう。

プロパンガスの従量単価に関する予備知識

ガスの検針票や請求書では、従量単価はわかりません。

これもプロパンガス業界の特性なのかどうかはわかりませんが、毎月届くガスの検針票や請求書には、その月のガスの従量単価はいくらなのかが書かれていません。

ですが、毎月の「基本料金」と「従量単価」が安ければ安いほど、ガス代は安くて済みますので単価をどこまで安く抑えることができるかがひとつのカギです。

プロパンガスの適正価格は、だいたい平均して以下のようになっています。

【プロパンガスの従量単価の適正料金】

・戸建て住宅の場合…~350円(従量単価300~400円前後)
・集合住宅 (アパート・マンション)の場合…~450円(基本料金は2000円前後で従量単価400~600円前後)

いま現在、LPガスのガス会社の切替え(契約変更)やガス会社との価格交渉をご検討の方は、上記の適正価格を参考にされてもよろしいかと思います。

尚、プロパンガスの従量単価を求める計算式は以下をご参考にしてください。

ガス料金 = 基本料金 + 単価 × 使用量 × 1.08

プロパンガス料金の適正価格の計算は、2か月分の検針票をお手元に用意することで計算ができます。

プロパンガスの従量単価を求める計算のやり方

計算のやり方としましては、

①まず請求額から消費税を抜きます。

例えばある月のガス代の請求額が10,000円だったとします。
そうすると、ガス代の10,000円から消費税分の金額を抜きまして…10000 ÷ 1.08 = 9259

はい。9,259円という金額が出てきました。

②次に基本料金を引きます。

上記の計算方法で9,259円が算出されました。次にここから基本料金を引きます。ここでは基本料金は1,800円としておきましょう。

9259 – 1800 = 7459

はい。7,459円という金額が出てきました。

③最後に使用料で割ります。

算出された7459をその月のガスの使用料で割ると、プロパンガスの従量単価に設定されている金額が算出されます。

ここでは使用量を15m3にしてみましょう。

7459 ÷ 15 = 497.2

はい。497円という金額が出てきました。

以上のように、こうした計算方法で検針票や領収書には記載されていない「ガスの従量単価」を求めることができます。

みなさんのご契約のLPガスの従量単価はいかほどでしょうか。

ガス代の節約は、適正価格に近い他のガス会社に契約を切り替えるか、いっそのこと現在契約中のガス会社に価格の値下げ交渉をしてみるのが確実ですが、お風呂の使い方やシャワーの出し方などを工夫することでもある程度の節約は可能です。

冬場などは特にお風呂やシャワーの使い方が大きな節約のポイントです。

使い方を工夫することで、ガスの使用量を減らし節約を心掛けてみましょう。

プロパンガスの料金形態に関する予備知識

プロパンガスの料金が決まる算出方法は以下のようになっています。

ガス料金基本料金単価 × 使用量 × 1.08(消費税率8%)

みなさんのご自宅のプロパンガスの料金が適正価格かどうかを調べるためには、上記でご紹介した計算式を使うことで適正な金額の出し方をご説明しました。

では今度は計算方法とは別に、プロパンガスの料金形態についてご説明しましょう。

実はプロパンガスの料金形態は、4つの料金形態に分けられています。

料金形態 計算方法
二部料金制 基本料金+(従量単価×使用量)
スライド制 基本料金+(従量単価×使用量)※使用量に応じて従量単価が変動
三部料金制 基本料金+(従量単価×使用量)+設備利用料金
原料費調整制度 基本料金+(従量単価×使用量)※従量単価が原料費によって毎月変動

みなさんお手持ちのガスの検針票をご覧になられて、ぜひ上記の表を見てみてください。
実際のところ、ほとんどのガス会社の料金形態は二部料金制で計算されているようです。

他にもスライド制や三部料金制、原料費調整制度などの料金形態もありますが、大半はこの二部料金制が採用されているようです。
そして厄介なことに、ほとんどのガス会社の請求書や検針票には基本料金が記載されていません。

ですので先ほどご説明したガスの料金が決まる算出方法を元に計算をし、みなさんのご自宅のプロパンガス料金が高いのか適切なのかを見極めなくてはなりません。

概ね、基本料金は1500円前後、従量単価が400円を超えると適正価格の水準を超えて高めだと思われた方が宜しいでしょう。

そうなってくると、ガス会社の変更やガス器具の切替、価格の値下げ交渉などを検討するのが望ましいです。


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