都市ガスの12A、13Aとは(自由化前の見分け方について)

都市ガスの12A、13Aとは(自由化前の見分け方について)

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「都市ガス」7グループ、および「LPガス」について
ガスにはガス種があり、都市ガスには13A、12A、6Cなどがあります

ガステーブル(コンロ)などのガス器具に13Aや12Aという表示が書かれていることに気付いた方もいらっしゃることかと思います。

13A、12A、6C等々、ガスにはガス種というものがありまして、これは何かといいますとガスの分類のことです。ガスの分類を表示で表しているのです。みなさんが普段お使いのガス給湯器や調理ガスコンロ、暖房などに使用されているガスは、実は熱量や組成などの違いから「都市ガス」7グループ、および「LPガス」に分類されているのです。

今回の記事では都市ガスの中でも主流となっている12Aと13Aのガスについて、解りやすく簡潔に解説しています。本記事をお読みいただき、ガス料金が割安になるお得なガス自由化をより良く選択しましょう。

 

都市ガスの知識1

都市ガスの13aとは

都市ガスには13A、12A、6C、5C、L1(6B、6C、7C)、L2(5A、5B、5AN)、L3(4A、4B、4C)などがあります。他にはLPガスがあります。また、燃焼速度によりA(遅い)、B(中間)、C(速い)と分類されているのです。

2017年の4月からは都市ガスが自由化されますが、都市ガスにもいろいろと種類がありますのでガスの種類をよく理解していないと適切なガスを選ぶ際に戸惑ってしまいますよね。そこで本記事で解説させていただこうというわけです。

都市ガスの知識2

使用するガス機器のガスの種類の見分け方について

冒頭でも述べましたが、お手持ちのガスコンロなどのガス器具に13A、12Aなどの記載がされていることを見かけた方もいらっしゃるかと思います。

これは何かと言いますと、ガスコンロもガステーブルも給湯器も同じですが、ガスを使用するガス機器には必ずその使用するガスの種類が記載されています。見つけ方としましては、ガス器具の本体の側面や裏面などの部分に、そのガス機器の仕様や注意点、ガスの種類、本体の型式や熱量などが記載されたラベルが貼りつけられているのです。

普段はなかなか意識するところではないのですが、4月からのガスの自由化に伴い、お手持ちのガス機器を一度ご確認しておいても良いかもしれませんね。

※もし不安なようでしたらご契約先のガス会社に確認して聞いてみるのも良いと思います。

ちなみに室外のガスメーターにもガスの種類の記載があります。「12A」や「13A」と記載されていましたら、その種類の都市ガスということであり、12Aや13Aではなく「LPG」という記載でしたらそのガスは都市ガスではなくLPガス(プロパンガス)ということになります。

都市ガスの知識3

ガスの種類の12aと13aについて(都市ガスの数字は発熱量)

ガスの種類とひとくちに言いましても私たち一般の素人にはよくわかりませんが、簡単にいいますと発熱量(熱量)の違いということになります。

都市ガスの12aは1m3あたりの発熱量は39メガジュール。
都市ガスの13aは1m3あたりの発熱量は45メガジュール。

このように都市ガスにはその熱量に応じた規格がなされており、2017年現在で主流になっているガスの規格が12aと13aというわけです。

ガスの単位は一般的にm³(立方メートル)で表され、12aと13aとではわずかながらに熱量の違いがあるというわけです。ちなみに東京ガス、大阪ガスなどの大手のガス会社をはじめ、多くの都市ガス会社ではほとんどが13aのガスを使用しています。

12aのガスは中小の都市ガス会社が使用しているのが現状です。
また、LPガス(LPG)は都市ガスの2~5倍、天然ガスの2~3倍の総熱量がありますので、当然都市ガス用のガス器具は使えないので注意しておきましょう。

都市ガスの知識4

ガスの種類の英字について(都市ガスのアルファベットは燃焼速度)

ガスの種類の数字は発熱量だということがわかりました。
ではガスの種類の数字の後についてくる英字は何を表しているのでしょうか。

ガスの種類の英字は燃焼性の種別を表しています。

燃焼速度をA(遅い)、B(中間)、C(速い)と3種類に分けているのです。
燃焼速度はガスの組成によって決められています。

現在、4月からの都市ガスの自由化に向けて、全国には200社以上ものガス会社があるのですが、そのガス会社各社も取り扱っているガスの種類を13Aへと変換が進められています。

都市ガスの知識5

県外への引越しの際は、ガスの種類に注意しましょう。

先程ものべましたが現在、大半のガス会社の取り扱っているガスの種類が12Aなどから13Aへと変換が進められてきています。

ですが地域によっては、まだ13Aのガスへと変換が完了していない地域もありますので、引越の時などは提供されている都市ガス会社に確認を取るなどして、いざ引越しの段階になって慌てる事のないように注意しましょう。


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