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ガスの用語には1週間ルールと呼ばれるものがあります
この記事をお読みの方は、都市ガスからプロパンガスへと切り替えをお考えの方でしょうか。
それともプロパンガスから都市ガスへとガスの切り替えをご検討の方でしょうか。
いずれにしましても、これからガスの契約自体を変更しようとお考えの方にとって、知っておいて損はない情報となるはずですので、本記事をぜひお読みください。
それでは本題に入りますが、エルピーガスには「液化石油ガス法」と呼ばれるものがあります。詳しくご説明すると長くなりますので簡潔にご説明しますが、これはどういうものかといいますと、ガス会社・事業者が、一般消費者等に対してLPガスやLPガス器具の製造・販売を行う際に、消費者側が不利益や危険性がないように事業者に対して規制を行うといった、災害の防止と取引の適正を狙った法律のことです。
具体的には供給設備の無断撤去に関するルールのことで、それまでは他のエネルギーに比べ自由市場だったがゆえにトラブルが多発していたLPガス市場に対し、トラブルを回避するための「1週間ルール」というものが設けられました。
プロパンガスの切り替えにも関連する1週間ルールには、以下の規制が定められています。
▼1週間ルールによる規制
・一般消費者等から解約の申し出があった場合、旧事業者は原則1週間以内にそれまでの供給設備を撤去しなければならない。
・新事業者は旧事業者からの同意を得ていない場合は、消費者から旧事業者に解約の申し出があったとしても原則1週間を経過するまでは供給設備の撤去をしてはならない。
以上のように、上記1週間ルールは別名1週間通達とも呼ばれ、悪質な切替勧誘への注意と対策のために設けられた「LPガス販売事業者間のルール」のことなのです。
断っても断っても、しつこく訪問して勧誘してくる「LPガスの勧誘員」に対する対応策。
それが1週間ルール(1週間通達)というわけです。
※今年(西暦2017年)は平成29年ですので、いまから16年前の平成13年7月に1週間ルールが示されました。
プロパンガスから都市ガスへと切り替えする前に知っておくべき予備知識
プロパンガスよりも都市ガスの方が、コストパフォーマンスが良いということは皆さんご存知のことだと思います。
プロパンガスは料金が高い。だから安い都市ガスへと変更したい!
でもプロパンガスからの切替ってどうやればいいのかわからない。
手続きにかかる費用は?手続きは面倒なの?
都市ガスに変えるとどれぐらい安くなるの?
これらの疑問やお悩みについて、当記事では簡潔にわかりやすくご説明いたします。
プロパンガスの料金は自由価格のため、電気や都市ガスに比べると非常に高い
自由価格とは、国などからの規制や統制がなく、なんの規制もない自由競争市場において成立する市場価格のことを指します。
プロパンガスの料金はこのように、自由競争市場における自由価格なため、都市ガスに比べますとかなりの割高になってしまうのです。
特にアパートや賃貸住宅に住んでいる場合は、このプロパンガスの料金にさらに大家さんや管理会社の手数料が上乗せされているため、非常に高い料金になっている事が多いです。
都市ガスはプロパンガスに比べるとはるかに安い!
上述のように、プロパンガスの価格設定は非常に割高になっています。
それに比べて都市ガスの方はといいますと、みなさんのお住まいの地域や住宅環境、ガス機器や使用状況によってまちまちですので一概には言えませんが、それでもだいたい都市ガスはプロパンガスの約半分ほどの光熱費で済みます。
また、プロパンガスの場合ですと各家庭や施設への供給にはガスボンベの設置が必要不可欠ですが、都市ガスの場合ですと道路のガス管から直接ガス導管を引き込んで各家庭などにガスを供給していますので、そもそもガスボンベの設置自体が不要です。
当然ガスボンベの交換も不要になりますので、ボンベの交換やメンテナンスに関わる人件費や費用も発生しませんので、こういった意味からも都市ガスの方がプロパンガスよりずっと安くなるのです。
都市ガスにはエコキュートのようなプランがあるから安い!
みなさんはエコキュートなどの料金が安くなるプランをご存じでしょうか。
特定の時間帯だけ使用料金が安くなったり維持費を軽減してくれるお得なプランです。
これらと同じように、都市ガスにもこういった類似のプランやサービスが存在します。
それに対しプロパンガスにはこういった料金プランは存在しません。
以上のことからも、都市ガスに切り替えるといろんなメリットが享受できるというわけです。
プロパンガスから都市ガスへの切替工事と着工について
いざプロバンガスから都市ガスに変更しよう!と思い立ったものの、実際にはどのような手順を経て手続きが進むのでしょうか。
以下にご説明します。
まず一戸建てで持ち家の場合ですが、いまお住まいの地域の都市ガス会社をネットや電話帳などで確認し、プロパンガスから都市ガスに変更したいと連絡を入れます。
するとその後、都市ガス会社からガス導管や自宅までの引き込み管の敷設工事にかかる費用の見積もり確認のための現場確認が行われます。
そして現場確認後にガス会社から見積書が提示されますので条件や金額等に同意できるようであるのでしたら契約書の取り交わしに進みます。あとは実際に工事を着工するための工程の打ち合わせが行われますので、その期間中に解約予定のプロバンガス会社に対して解約の連絡を行い、都市ガスへの切替のタイミングに合わせてガスボンベなどの撤去を行ってもらいます。
※この間だいたいで1ヶ月から2ヶ月ほどの時間がかかります。
プロパンガスから都市ガスへの切り替えはだいたいこのような流れです。
詳しくは切替予定のご希望の都市ガス会社に聞いてみてださい。
賃貸住宅やマンションにお住まいの場合は、基本的には入居者の意志でガス会社を変更することは出来ません。
プロパンガスから都市ガスに変更をしてもらうのも大家さんや管理会社に対して交渉が必要になりますので、切替変更よりも今契約しているプロパンガスよりも料金を安くしてもらえるよう仲介業者を利用しましょう。上手く話がまとまれば今のプロパンガス料金を安くしてもらえるかもしれませんよ。
プロパンガスから都市ガスへの切替に必要な費用は?
ここまでお読みになっておわかりだとは思いますが、プロパンガスから都市ガスへの変更には道路に埋設してあるガス管の引き込みの配管工事に伴う工事代などが必要になってきます。
このガス管の工事費の費用の負担ですが、ガス会社の負担になる部分とガス会社+契約者の負担になる部分、そして契約者個人だけの負担となる部分があります。
▼契約者の負担となる工事費の費用
・道路下に埋設してあるガス本管
・契約者の敷地内でガスメーターに接続されている配管(宅地建物内配管)
・ガス機器やプロパンガスで使用していた機器の都市ガス仕様への改造費用
上記に対しては、工事費の費用は契約者の負担となります。
2017年4月から都市ガスの小売自由化で工事費用も安くなる!
上述しましたが、一般的な地建物内配管費用は5万円~20万円程度とかなりの金額が必要になってきますが、場合によっては何十万円もかかってしまうというケースも存在するようです。(道路から自宅前までのガス本管の延長工事費用が高かったり)
ですがご安心ください!2017年の4月からはいよいよ都市ガスの小売が自由化されます。
そうなってくると当然、料金だけじゃなく、工事費用が安いガス会社もでてくるものと思います。4月からはより多くのガス会社の見積もりを取って料金を比較することをお勧めします。また、オール電化を検討しているのであれば、そちらも交渉の材料にします。ガス会社も契約を取りたいですので上手くいけばギリギリまで価格交渉に乗り、限界まで料金を下げてくれるということも考えられます。
プロパンガス会社から都市ガス会社への切替変更には、4月以降までじっくり腰を据えて各社を比較検討し、場合によっては一括見積サイトや仲介業者を利用するなどして出来るだけ安く切替を検討しましょう。
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